1分で読める 西野亮廣エンタメ研究所(2020年8月25日投稿記事)

西野亮廣エンタメ研究所

記事の要約

  • 多くの人は「当てたい」よりも「ハズしたくない」の方が動機として強いので、『売れているモノ』を選ぶ
  • 顧客を一括りにせず、タイプや属性などで細分化(セグメント)する必要がある
  • 顧客を細分化して、そのうち一つのターゲットに向けてキャンペーンを打って、商品の認知度を上げて、売り上げを伸ばす』ことが有効な打ち手となる

記事全文

おはようございます。

『【炎の自腹キャンペーン】映画えんとつ町のプペルの応募者全員プレゼント』をスタートさせたところ、一晩で1800万円が消えたキングコング西野です。

#今日からUberイーツでバイトします

さて。

昨日、『映画プペル応募者全員プレゼントキャンペーン』と、新連載『ゴミ人間』を同時にスタートさせました。

いずれも映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションであることには違いないのですが、今日はそれぞれのプロモーションの役割について、本人が今日と明日の二回(前編/後編)に分けて解説してみたいと思います。

今日の話は、どのサービス業にも通ずるマーケティングの話なので、鼻の穴をかっぽじって聞いてください。

#そこをかっぽじっても聴力は変わらない

━━━━━━━━━━

▼ 顧客を細分化する

━━━━━━━━━━

エンタメだろうが、飲食だろうが、Webサービスであろうが、商いをしている全ての人に共通する最大の課題は「商品を売る」です。

どれだけ御託を並べたところで、商品が売れなければ、商いを続けていくことはできません。

ここで「売れることが全てなのか? それよりも大切なものがあるだろう!」という議論を始めてしまうと、話がそれてしまうので(※それは明日のVoicyで話します)、とりあえずココでは「売れることが全て」という前提でお話しさせてください。一旦ね♥️

#見城徹

サロンメンバーさんと『株』(のようなもの)を持ち合うことで、「サロンメンバーさんの活動が上手くいけばいくほど、僕(映画プペル)が恩恵を受けられる」という状況を作ろうと思い、先日、「シナリオ台本&ムビチケを原価でサロンメンバーさんに提供し、利益は全額サロンメンバーさん持ち」というウルトラCをブチ込みました。

ここで僕の下心を包み隠さずお話ししますが(嫌いにならないでね)、僕的には『追加注文』された方がいいんです。

つまり、「シナリオ台本&ムビチケ」がたくさん売れた方がいいと思っています。

たぶん、ここで「うん?」と引っ掛かる人がいると思います。

「今回みたいにムビチケを無料で提供してしまったら、サロンメンバーが販売しているムビチケが売れないじゃないか?」

という疑問です。

これ、『マーケティング』の資格試験に出した方がいいぐらいの問題だと思います。

#疑問を持っちゃった人は黄信号です

結論から先に言っちゃうと、「今回みたいにムビチケを無料で提供してしたら、サロンメンバーさんが販売しているムビチケは余計に売れる」です。

たぶん、これは間違いないです。

見なければいけないポイントは2つ。

一つ目は、 「顧客がかぶっていない」という点です。

「プレゼントキャンペーンで映画プペルのムビチケを無料で受けとる人」と「サロンメンバーさんの店でムビチケを買う人」を、『映画えんとつ町のプペルに興味がある人』という“一括りの顧客”として考えてはダメで、ここでは「顧客を細分化(セグメント)」する必要があります。

▼顧客を細分化してみる

【プレゼントキャンペーンに応募する人】

・団体(団体の中にはプペルに興味がない人もいる)

・ネットに精通している人

【サロンメンバーの店でムビチケを買う人】

・個人

・サロンメンバー

・ネットが苦手な人

・プレゼントキャンペーンを知らなかった人(※キャンペーンは8月末で終了)

……ザッとこんなところです。

大きな括りだと『映画えんとつ町のプペルに興味がある人』になるのですが、キチンと分けていくと、顧客が全然かぶっていないんです。

「チケットをプレゼントした団体に所属している人が、たまたまサロンメンバーさんの店に行って、たまたまプペルにおもくそ興味があって、前売りチケットに巡り会う」なんて天文学的な確率なので、団体にチケットをプレゼントしたところで、サロンメンバーさんの店で売られているチケットの売れ行きが落ちることはない。

そして、

【サロンメンバーの店でムビチケを買う人】に含まれている「ネットが苦手な人」は、今回のキャンペーンのことを知らないので、彼らにはキャンペーンでチケットを届けることができません。

ここをキチンと分けて考えないと(顧客を細分化しないと)、大きく大きく取りこぼしてしまうことがあります。

それが、コチラ。

━━━━━━━━━━━━━━

▼ 『売れる商品』とは何か?

━━━━━━━━━━━━━━

オブラートの類を全ての取っ払って喋りますが、商いを続けていこうと思ったら『売れる商品』を取り扱わないといけません。

『売れない商品』を売るのって大変なんです。

#当たり前のことをゆっくり喋っています

そこで、まずは自分が取り扱っている商品を『売れる商品』にする必要があります。

これは、人の心理から逆算していくと(自分がお客さんになった場合を考えると)見えてくると思うのですが、多くの人は、モノを買う時や、時間を割く時は、「当てたい」よりも「ハズしたくない」の方が動機として強いんですね。

つまり、

一か八かの買い物なんてしないし、

写真や動画で見たことがない場所を旅行先に選ばない。

「ハズしたくない」という気持ちの方が強いので、皆、「『ある程度の当たり』が約束されているモノ」を選びます。

売れているモノを選びます。

つまりつまり、『売れる商品とは何か?』の答えは『売れているモノ』です。

なので、商品を取り扱う人間は、取り扱っている商品を「売れている」という状況に持っていくことが大事です。

そこで今回のキャンペーンなのです。

ネットが苦手な方が今回のキャンペーンの存在を知る頃には、今回のキャンペーンは終わっています。

その頃には、「映画『えんとつ町のプペル』は、前売り(ムビチケ)の段階で、5万枚ハケている=人気映画=売れている」となるので、チケットが前よりも少し売りやすくなっています。

このやり方一つとっても、「プレゼントキャンペーンで映画プペルのムビチケを無料で受けとる人」と「サロンメンバーさんの店でムビチケを買う人」が別人であることを理解しておかないといけないので、「顧客の細分化」というのは超絶大事です。

『ドーナツを買う人』の中にも、

「腹が減ってドーナツを買う人」と

「差し入れでドーナツを買う人」と

「ファッションでドーナツを買う人」は、

まったく別人で、

「ファッションでドーナツを買う人」にしか届かないような無料キャンペーンを打てば、そのドーナツの認知度が上がり、「腹が減ってドーナツを買う人」と「差し入れでドーナツを買う人」の売り上げが伸びます。

顧客を細分化して、そのうち一つのターゲットに向けてキャンペーンを打って、商品の認知度を上げて、売り上げを伸ばす』は、他でも転用できる打ち手だと思うので、試してみてください。

明日は、新連載『ゴミ人間』をスタートさせた狙いについてお話しします。

明日もマーケティングの話です。

お楽しみに!現場からは以上でーす。

▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所
キングコング西野亮廣が運営する会員制コミュニケーションサロン「西野亮廣(にしのあきひろ)エンタメ研究所」。キングコング西野亮廣が考えていることや今後の作戦会議、悩み相談などをメインに話し合います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました