1分で読める 西野亮廣エンタメ研究所(2020年8月30日投稿記事)

西野亮廣エンタメ研究所

記事の要約

  • 西野亮廣の言う【マーケティング】は、お客さんの需要をリサーチすることではなく、自分の圧倒的な偏愛を具現化した「作品」を届ける為の作業のこと
  • 感情マーケティング:「依怙贔屓(えこひいき)」を味方にする
  • 数字マーケティング:大多数の人に作品の存在を知ってもらうために、インパクトのある数字を絡める

記事全文

こんにちは。

ドルチェ&ガッパーナを「ドールチェ&ガッパーナ」と言ってしまうようになってしまったキングコング西野です。

#香水のせいだよ

さて。

今日は「映画『えんとつ町のプペル』のマーケティングの役割」というテーマでお話したいと思います。

記事の後半、それなりにドン引きする話が飛び込んでくるので、今日の記事の具体的な内容を呟くのはお控えください。

#感想を呟いてくれるのは嬉しい

#いつもありがとうございます

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▼ 「偏愛」と「マーケティング」の配分

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脚本を書く際、物語の中に「恋愛」と「食事シーン」を組み込むようアドバイスされることがあります。

「食事」は生活レベルを最短距離で説明してくれますし、生きていく上で欠かせないものなので、共感も生まれます。

「恋愛」もまたしかり。

この2つを押さえておくことが『ヒットの法則』として語られるのですが、僕が特に興味がないのが「恋愛」と「食事」です。

#ちなみに今日もコンビニの蕎麦

一方、「挑戦」と「愛」には強い興味を持っています。

僕の中では「恋」と「愛」の違いを「自分本位か、相手本位か」と定義していて、特に『親子愛』は好きです。

「もう止めたってムダなことぐらいとっくに分かってる。そんなに行きたいなら、行っといで。ただ一つ、これは母ちゃん命令だ。絶対に帰ってくるんだよ!」

…これは映画『えんとつ町のプペル』で、主人公の少年「ルビッチ」の母が、息子を「挑戦の世界」に送り出す時の台詞です。

映画『えんとつ町のプペル』では、大切に育てた我が子をリスクのある世界に送り出す母の葛藤や覚悟や成長を描いているのですが、これは、最後の最後で、芸人の世界に送り出してくれた僕の母ちゃんをモチーフにしています。

あの日の母ちゃんは心配で心配で胸が潰れそうだっただろうなぁ、と今になると思います。

いくら『ヒットの法則』をチラつかせられようが、僕にとっては「恋愛」や「食事」よりも、『親子愛』の方が遥かに描きたいテーマだったので、映画『えんとつ町のプペル』では、「恋愛」と「食事シーン」をカットし、『挑戦』と『親子愛』にテーマを絞りました。

僕は、お客さんの需要をリサーチして、そこに球を投げる「商品」には興味がなくて、自分の圧倒的な偏愛を具現化した「作品」に用があって、僕が日頃から口にしている【マーケティング】というのは、この「作品」を届ける為の作業です。

#ヒットメーカーなので勘違いされますが世間の需要なんて1ミリも興味がありません

#嘘です

#3ミリぐらいは興味あります

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▼ さて、どう届けようか?

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忘れちゃいけないのが、映画『えんとつ町のプペル』が、「テレビアニメの映画化」や「テレビドラマの映画化」ではなく、「絵本の映画化」という点です。

認知度一つとっても、どう考えたって圧倒的に分が悪いんです(笑)

それを届けようってんだから、生半可なマーケティングだと話になりません。

様々な角度から攻める必要があります。

今日は、そのうちの2つを皆さんと共有したいのですが、それぞれに中タイトルを付けるとしたら【感情マーケティング】と【数字マーケティング】です。

これから僕がやることを御説明します。

感情マーケティング

広告力の源は「感情」で、そりゃ『人』ですから、仕事で扱われてしまう作品と、「届けたい!」と思われる作品とでは、力の入れ方が変わってくる。

ポスターの位置ひとつとっても、「届けたい!」と思われている作品は、目立つ位置に貼られます。

ここは絶対に甘く見積もってはいけなくて、何事においても「依怙贔屓(えこひいき)」を味方にしたもの勝ちだと思っています。

そこから逆算すると、「『えんとつ町のプペル』を届けたいと思ってもらう為にはどうすればいい?」という問いにブチ当たります。

この問いに対する僕の答えは……『えんとつ町のプペル』を上映してくださる全ての映画館(全国300館)にお手紙を書きます。

メールではなくて、直筆のお手紙です。

コロナ禍を配信で乗り越えるのではなくて、映画館と苦労することに決めた想いを正直に綴ります。

メチャクチャ地味な作業ですが、映画『えんとつ町のプペル』を扱ってくださるスタッフさんに、時間を割いて、キチンと気持ちを伝えて、御礼を伝えることが、作品の一番の宣伝だと信じています。

僕、たぶん、日本で3本の指に入るマーケターだと思いますが、経験上、これが一番強いです。

数字マーケティング

「感情マーケティング」ほど深くは刺さりませんが、「数字マーケティング」は広く知ってもらうのには有効です。

『100万部突破 』

→ん?話題になってるの?  

→どれどれ、ちょっと見てみるか

…みたいなやつです。

世の中は「どれだけ内容の良さを伝えたところで届かない層」が大多数で、彼らに作品の存在を知ってもらうには数字を絡める必要があります

それも、「インパクトのある数字」を。

先日、立ち上げたキチガイ企画「映画『えんとつ町のプペル』のムービーチケット応募者全員プレゼントキャンペーン~西野の自腹で~」(※応募は終了しました)は、『自腹額』を宣伝材料に使うことが狙いです。

腹割って喋りますが、「自腹額が2000万円を超えた。死んだ。ギャー」とか言ってますが、宣伝にならなかったら自腹の意味がないので、自腹額が増えた方がいいんです。

#破滅の道まっしぐら

なので、自腹額が『1億円』を突破するまでは、キャンペーンの告知をしまくろうと思っていました。

一昨日、マネージャーが半泣きになりながら「西野さん。自腹額が8000万円を超えてしまいました…どうしましょう…」と連絡してきたときも、心の中で「…あと、2000万円」と思いながら、「もう少しだけ募集を続けよう」と返しました。

事件が起きたのは、昨日です。

マネージャーから連絡が入ります。

【マネージャー】

「西野さん。募集を終了した方がいいかもしれません。僕が寝ている間に応募が集中して、自腹額が…ついに大台に乗ってしまいました」

【西野】

「(ついにきたか)……ちなみに、いくら?」

【マネージャー】

「1億4000万円です」

バカなのっ!!!??

バカだよ!!!!!

お前はバカだ!!

なんで、8000万円の次が、1億4000万円になるんだよっ!!!

募集が集中し始めたタイミングがあったろ!

そのあたりで、注意して見とけよっ!!!

9000万円を突破したあたりで、「そろそろサイトを閉じようか」という話をするのが相場だろっ!!!

もう一回、言うぞ!!

なんで、8000万円の次が、1億4000万円になるんだよっ!!!

数字を知らねぇのか!!

「8」の次は「14」じゃねぇぞ!!!

「8」の次は「9」だ!!

1.2.3.4.5.6.7.8.14……って聞いたことねーだろっ!!!

てめぇ、どの国で算数を習ったんだ!!!

8の次はキュゥゥゥウ!!!!

俺は常日頃、「ヒューマンエラーは無い。あるのはシスエムエラーだけだ」と言ってカッコつけてるけど、これは完全にヒューマンエラーだからなっ!!

マネージャー!

お前のミスだ!!!!

お前の世紀の凡ミスだっ!!!

マジで死んだぞ!

死んだぞ!!!!!

昨日、サロンの記事で「西野自身がどこに着地するか分からずにプロジェクトを進めているから面白い」とか書いたけど、面白くねーよ!!

1億4000万円の自腹は面白くねーんだよ!!!

おい。

おいっ!!

お前だよ、お前!!!

マネージャーじゃねぇよ!!

この記事を読みながらニヤニヤしている、そこのお前だよ!!

何を傍観者になってんだよっ!!

いつもニコニコしている中年が、こんだけ取り乱してブチギレてんだよ!

明らかに、非常事態宣言だろっ!!

プペル禍だよ!!!!

助けろよ!!

なんか昨日、西野が「オンライン互助」とかカッコつけて言ってただろ!!

それをやれよ!!!

いいか!!?

耳の穴とケツ穴をかっぽじって、よく聞け!!!

salon.jp/nishino』を付けて、この非常事態宣言についてTwitterで呟くんだ!!

全員だぞ!!

絶対に全員だ!!!!

サロン会員が増えたら、少しは西野が助かるだろっ!!!

くれぐれも「1億4000万円」という金額はまだ言うなよ!

これは、あとでニュースにするやつだからなっ!!

死んだよ!!

本当に死んだよっ!!!

ど~すんだ!

ド~ルチェ、ア~ンド、ガッパーナッ!

#うるせーよ

絶対に生き延びてやるからなっ!!!

被災地からは以上です!!!!!!

畜生め!!!!

【追伸】

ほぼ借金返済のような意味を持つクラウドファンディング(第4弾)をスタートさせました。死んだ。

オススメのリターンは『西野本人が西野絵本のストーリーの全貌を語る会』(800円)です。死んだ。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/1921

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