1分で読める 西野亮廣エンタメ研究所(2020年9月14日投稿記事)

西野亮廣エンタメ研究所

記事の要約

  • お客さんを繋ぎ止めてくれるアンカーは『土地』か『人』
  • アンカーを持たない集客は「同業他社の集客のお手伝い」と同じ
  • 「駅前」は最大の集客装置

記事全文

おはようございます。

「ウォーキングデッドの登場人物は背後を簡単にとられすぎ」と思っているキングコング西野です。

#すぐに後ろから襲われる

#ああいう世界なんだから周りを確認しろよ

さて。

今日は『アンカー(錨)を持とう』というテーマで、かなり踏み込んだ話をしたいと思います。

分かりやすくする為に、「新型コロナウイルス」を軸に話してみます。

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▼ 『#FR2』が入ったビルの場合

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新型コロナウイルスがブイブイ言い始めた今年の春頃、アパレルブランド『#FR2』の石川涼さんが家賃交渉に応じようとしないビルの大家さんに苦言を呈していて、(大家さんに)呆れました。

ビルに『#FR2』が入っているのは、どう考えたってビルの価値を上げていますし、コロナはしばらく止みません。

あと2~3ヶ月もすれば、体力の無い会社が撤退し、間もなくそこら中が空き物件だらけになることは決まっています。

『#FR2』が、より良い物件に引っ越してしまうことがビルにとっては最大の損失のなのだから、僕が大家なら「今は大変な時期でしょうから、賃料を下げさせてください」と言って、『人』として繋がり、繋ぎ止めておきます。

#あのFR2に恩を売るチャンスじゃん

店のオーナーが店の場所を選ぶ時には、「近所(同じビル)にどんな店があるか?」は必ず見ていて、当然、「少々家賃が高くても人気店の集客力にあやかりたい」と考えます。

少しややこしいですが、ビルオーナーからすると『#FR2』は一等地であり、集客装置なので、絶対に手放さない方がいいでげす。

#バケモノの語尾

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▼ 『NORA』の場合

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僕がいつも通っている美容室『NORA(表参道)』の吉祥寺店が9月24日にオープンするそうです。

NORA KICHIJOJI OPENのお知らせ | NORA
NORA HAIR SALON(南青山)、NORA Journey(表参道)を展開するNORAの公式サイト 「変わらない美しさの追求」 変わらない美しさとは、常に変化し続けるその時代の “美“ を感じ取り お客様と共に成長する美しさ(その人なり、その歳なり)を表現することです。 変わらない美しさの追求を継続的に実行して...

この時期に新店舗を出す話を最初に聞いた時は、「今、コロナで大変なことになっているの知ってます?(笑)」と笑ったのですが、新店舗の詳しい場所を聞いて、すぐに背筋が伸びました。

吉祥寺駅から『徒歩30秒』だそうです。

しかも居抜き物件。

エグい話になりますが(でも、これがビジネスの世界ですよね)……9月24日にオープンする店、しかも居抜き物件ですよ?

こんなもん、非常事態宣言中に「駅前の美容室」を狙っていたに決まってるじゃないですか。

「売り上げが無い中、会社のキャッシュがどれだけ持つか?」という体力勝負なので。

#バテた瞬間にパクリと食べちゃう

「吉祥寺駅徒歩30秒の居抜き物件」なんて、今しかとれません。

このタイミングを逃すと、この後、どれだけお金を積んでも難しい。

僕が(まだ体力のある)美容室のオーナーだったら、まったく同じことをします。

たとえコロナの影響で、向こう一年間は売り上げが70%であろうと、駅前の物件をとります。

「100年に一度のウイルス」は100年に一度しか来ないので、これまでの営業スタイルを刷新して、何もかもウイルス仕様にしてしまうなんてナンセンス。

ここは、心の傷を無視して確率論で進めた方がいいと思います。

「基本的にはもう二度と来ない」と。

災害対策は「災害の頻度」によってフレキシブルにおこなうべきで、年に一度しか雨が降らない地域に暮らしている人は傘は買わないじゃないですか?

#フレキシブルって何なの

「駅前」は最大の集客装置なので(※告知をしなくても、お客さんを繋ぎ止めてくれるので)、そういった『土地』はとった方がいいでげすよ。

#本当は優しいタイプのバケモノ

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▼ オンラインサロンオーナーの場合

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新型コロナウイルスがブイブイ言い始めた春頃、多くのインフルエンサーが「オンラインサロン」をスタートさせました。

「月額3000~5000円」が相場で、皆、頑張って自分のサロンを宣伝し、集客し、サロン内で自分の知識を切り売りしたものです。

多くの場合、これは悪手で、そのサロンに入ったサロン会員は「ちなみに、他のサロンはどんな感じだろう?」と必ず考え始めます。

すると、たとえばキンコン西野のサロンでは「西野個人の知識の切り売り」どころか、「映画を作ります」「ブロードウェイに仕掛けます」「旅客機買いました」という記事が毎日流れてきて、しかも月額1000円です。

すると、「あら? 西野のサロンの方がコスパが良いじゃん」となってしまい、せっかく集めたお客さんが西野のサロンに流れてしまいます。

結果的に「西野のサロンの集客を手伝っていた」ということになっちゃいます。

コスパで勝負すると絶対に負けるので、それ以外の部分で、お客さんを繋ぎ止めておく「アンカー」を用意した上で、オンラインサロン戦争に参戦しなくちゃいけません。

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▼ キミのアンカーは何だ?

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アンカーとは、船を止めておく『錨』のことです。

#あの重たそうなやつ

結論、どれだけ集客を頑張ったところで、アンカーが無いとお客さんは流れてしまいます。

とくにオンライン勝負になってくると、流れが早い。

自分がせっせと集めたお客さんは、アンカーが無いと、すぐに同業他社に流れます。

アンカーを持たない集客は「同業他社の集客のお手伝い」と言える。

多くの場合、お客さんを繋ぎ止めてくれるアンカーは『土地』か『人』です。

ビルオーナーは『人』で「#FR2」と繋がっておくべきだったし、コロナ禍に参戦したオンラインサロンオーナーは「情報」などではなく、『人』で繋がっておくべきだったし、NORAさんは積極的に『土地』も『人』もとりにいっている。

コンサルのお仕事をやらせていただくと、よく「コロナなので、オンラインに移行しようと思うんですけど…」と相談を受けるのですが、手ぶらで参戦したところで未来はありません。

競合大手の集客のお手伝いをして終わりです。

集客を頑張っている人ほど、

「競合が自分の店よりも良いサービスを提供しても、お客さんを繋ぎ止めてくれるアンカーは何なんだ? それを今の自分は持ち合わせているのか?」

という問いは常に持っておいた方がいいと思います。

それこそが、僕らの会社が「スナック(飲み会)」を重要視している理由です。

#人として繋がっておく

現場からは以上でーす。

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