1分で読める 西野亮廣エンタメ研究所(2020年9月24日投稿記事)

西野亮廣エンタメ研究所

記事の要約

  • 日本人はターゲットの中から「富裕層」を無意識に排除してしまっている
  • 「一律料金」は言い換えると、「『もっと払いたい』という富裕層の気持ちはフルシカトしよう」になる
  • 作る過程を販売していない(宣伝で宣伝費を回収しない)のはもったいない

記事全文

おはようございます。

「タレントの薬丸裕英さんがコロナの状況を鑑みて、今年のハワイ行きを断念しました」というニュースを見て、「お、おう…」と言ったキングコング西野です。

#今年は全員何かしら断念してるだろ

さて。

今日は「広告を考える」というテーマでお話ししたいと思います。

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▼ 日本人がVIP席の設計が下手な理由

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昨日、ついに映画『えんとつ町のプペル』のアフレコが始まりました。

トップバッターはまさかまさかのカジサックさん。

大変な事故を何度もやらかしておりますので(死ぬほど笑った)、その模様はカジサックチャンネルで。

いよいよ「映画公開まで待ったなし!」という状況で、連日、映画制作にドップリと浸かっております。

#ポスターを貼ったり

#SNSで拡散してくださったりしてれている神々にこの場を借りて御礼申し上げます

#好きです

ところで今回、ズブの素人が映画業界に挑戦し、中を覗いてみた結果なのですが(※こういうのを共有するサロンだよね)、「映画業界全体で、取りこぼしているかも…」と思うところが二点ほどありました。

一つ目は(ずいぶん前から言っている)『VIP席』の設計です。

これは、映画業界に限った話ではなくて、様々なサービスで散見されます。

これに関しては前から疑問を持っていたのですが……税金なんかは累進課税(稼ぎが多い人ほど税率が上がる)で「公平」なのに、サービスは「平等」で、皆、「サービスは平等でなければならない」と信じきっています。

おかげで、新卒のサラリーマンであろうと、上場企業の社長であろうと、『大人』という括りで、全員「一律料金」です。

1000円の価値は、その人の収入によって違ってくるし、「一律料金」は言い換えると、「『もっと払いたい』という富裕層の気持ちはフルシカトしよう」です。

なんじゃそりゃ。

とりわけ日本人は、富裕層相手のビジネスがあまり上手くないイメージがあります。

原因はいくつかあると思うのですが、そのうちの一つに「寄付する人を叩く」という文化が、富裕層とのコミュニケーションを阻んでしまっているのがあると思います。

その結果、富裕層が求めているものが分からない。

震災の時などに多額の寄付を表明する有名人を槍玉に挙げて、「寄付するなら、黙ってやれ」というポジションを取る人がいますが、あれは百害あって一利無しです。

「寄付を表明するヤツは下品→じゃあ黙って寄付をしよう→黙ってやったことによって被災地が取り上げられない→寄付金が集まらない」という展開になるので、大々的に寄付を表明する人を叩くのは控えておいた方がいい。

むしろ逆で、寄付した人が皆から称えられたら、「僕も寄付しよう」と考える人が増えるので、本当に人を助けたいのならば、とるべきポジションは、そっちだと思いますわよ。

#富裕層の語尾

もう一度言いますが、富裕層との接触回数が少ないと、「富裕層が求めているもの」が想像できないので、それこそクラウドファンディングの50万円のリターンに『ポストカード3枚セット+ステッカー10枚セット+日本酒+プロジェクトオーナーがコンサルする権……』というフルコンボをブチ込んでしまったりします。

いやいや、そこで50万円を出したい人はステッカーなんて要らないから!

#はたしてお前にコンサルができるのか

おそらく日本は、長い年月をかけてこびりついてしまった文化のせいで、ターゲットの中から「富裕層」を無意識に排除してしまっていて、映画のチケットを売るときも、「10万円を払って見たい人」の存在を想像すらしていない。

ここはメスの入れどころだったので、今回、クラウドファンディングを利用して、「映画を見たい人」と「映画を贈りたい人(VIP)」をマッチングしてみました。

チケットの売り上げは、すでに1億円を超えています。

こういう活動を「下品」と捉えてしまう人に対して質問したいことは一つ。

「これによって、誰が損をした?」

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▼ 広告で広告費を回収する

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映画業界に足を踏み入れてみて、「ありゃ、勿体ないな」と思ったことが、もう一点。 

それは、「キャッシュポイント(収益を生む場所)の開発が進んでいない」です。

基本的に、映画制作に投下された費用は『チケット代』『DVD(セル&レンタル』『テレビ放送』『ネット動画配信』『グッズ』などで回収されます。

圧倒的に勿体無いなぁと思うのが、「作る過程を販売していない」という点。

ただ、ここには、「販売したくても、販売できない」という理由があります。

「ネタバレしたくない」という理由もありますし、一番は「様々な事務所が絡んでいるから、ややこしい」があるでしょう。

ただ、それは「映画の内容(ストーリーとか)」を販売しようとするからそうなるわけで、「映画のプロモーションを販売する」となると、話は別です。

たとえば、先日、チビッ子ダンサー達を集めて、『えんとつ町のプペル』の主題歌のダンスバージョンのMVを作りましたが、これに関しては、「主演の○○さん」が出ているわけでもありませんし、ストーリーを晒しているわけでもありません。

ただ、映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションにはなります。

こういった「勝手におこなう宣伝」は、その過程を販売できると思っていて(※事実、ダンスバージョンのMVはサロンの売り上げで作ったよ)、ここの「宣伝で宣伝費を回収する」というところが、ゴッソリと抜け落ちているなぁと思っています。

どうやら、ここは狙い目です。

そんなこんなで…

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▼ 六本木ヒルズをハックする

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今、映画公開日に合わせて(12月24日~26日の三日間ぐらい)六本木ヒルズをハックしようと思っています。

#さっき思っちゃった

一階に大きな広場があるのですが、あそこで『映画えんとつ町のプペル公開記念、光る絵本展』をやろうかなぁと。

#映画館の前だし

たぶん、ベラボーにお金がかかると思うのですが、それは映画の広告費から出すのではなくて、僕らの持ち出し(自腹)で、広告で六本木ヒルズをハックするまでの物語をサロンで投稿(販売)すれば、回収できると思います。

「あの場所を借りるの高そうだなぁ」という僕と、「冬の屋外(クリスマスイルミネーションのノリ)だからお客さんの回転が早くていいなぁ」とムフムフしている僕がいまして、今は、ムフムフしている僕が優勢です。

スタッフの皆様、頑張ってください。

現場からは以上でーす。

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