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大学お笑いサークルの特徴と出身芸人

大学お笑いがにわかに注目を集めています。最近活躍している若手芸人に大学お笑い出身者が多いためです。

賞レースの優勝者にも軒並み名前を連ねているので、かつてのような学生のお遊びという見方が減り、実力者の集いと見られるようになってきているのではないでしょうか。

ついにあのアメトーークでも「大学お笑いサークル芸人」というくくりで元学生芸人が集まるなど、その勢いはまだまだ続きそうです。

とはいえ、まだまだ「大学お笑いって実際どうなの?」「お笑いサークルって何をしてるの?」と疑問に思われている方は多いと思います。

今回は自身のお笑いサークル時代の経験を踏まえ、その特徴について解説していきます。

とーるきん

大学のサークル選びに迷っている方の参考になれば嬉しいです

大学お笑い出身芸人

世間で知名度を得ている芸人さんの中で、大学お笑い出身者はこれだけいます。

大学お笑い出身芸人
  • マヂカルラブリー 村上さん
  • ラランド 
  • ひょっこりはん
  • にゃんこスター アンゴラ村長
  • ハナコ 岡部さん
  • ラパルフェ 
  • 真空ジェシカ 
  • 令和ロマン 
  • トンツカタン 森本さん

個人的にめちゃくちゃ面白いと思っている大学お笑い出身芸人さんはまだまだたくさんいますが、一旦現時点での全国区だと上記のメンバーになるでしょうか。

他に人気ユーチューバーの水溜りボンドさんも実は大学お笑い出身です。

大学お笑いサークルの特徴

私が実際にサークル活動を通して感じたお笑いサークルの特徴は下記です。

ネタ見せが盛ん

プロのお笑い養成所は講師へのネタ見せはあるものの、養成所生同士でのネタ見せはしないと聞きます。

しかも実際に舞台に立ちお客さんの前でネタを披露する機会はさらに貴重だとされています。

一方大学お笑いサークルの場合、日頃からネタ見せを行い、お互いのネタに対してどうすればより面白くなるかのアイデア出しを行います。そうしてネタを磨いていき、定期的なライブの場でその成果を発揮するのです。

そういう意味でお笑いサークルは圧倒的にPDCAの回転が早いと言えると思います。

さらにお笑いサークルの場合仲間意識がとても強いので、みんなで面白くなるという目標のもと、お互いが切磋琢磨してネタを磨いていくことができます。

私のサークルの場合、毎月ライブを行っていたので、毎週誰かしらのネタ見せがありました。私自身サークルメンバーのフィードバックを元にネタを改善して、ライブ本番でウケたことが何回もあります。のちにプロになる先輩たちのアドバイスをもらえたことは貴重な経験だったと感じています。

コンビは複数組むのが当たり前

プロの世界ではあるコンビを結成したら、ずっとその相方とのみ活動を行っていきます。一方大学お笑いサークルの場合、不特定多数の相方とコンビを組み、一度のライブに複数回出演することも珍しくありません。むしろ特定の誰かとのみコンビを組んでいるという話を私は聞いたことがありません。

これのメリットは、経験値を効率的に多く獲得できる点にあると私は思っています。様々なタイプの相方と組むことで、ネタ作りの仕方や自らの役割も必然的に多種多様なものになりますし、その中で自分に最も適したスタイルを発見できるようになります。

株でいうと個別株への投資はリスクが高くなるのに対し、市場全体を買うインデックス投資の場合はリスクヘッジしながら確実に資産を増やせるといったところでしょうか。

このようにして学生芸人はピンネタ、コンビネタ、トリオネタ等を一通り経験しているので、底力がある印象があります。

追記

最近はプロの世界でもM-1やキングオブコントなどの大きな大会に即席ユニットで出られるようになったりと変化が見られますね。

演者も裏方も経験できる

これはお笑いサークル出身者の全員が経験していることではありませんが、個人的には表舞台に立つ演者と影で支える裏方を両方経験できたことが大きな学びとなりました。

もともと自分が芸人として活動したいとは思っていなかったものの、芸人さんの苦労や偉大さを芯から理解するためには同じ経験をするのが一番だろうと思い、何度かライブでネタを披露しました。

ライブ前の極限の緊張や、何度もネタを推敲し言い回しや動きを微調整していく作業など、実際にやってみて初めてわかったことがたくさんありました。何よりお客さんを笑顔にできた経験というのは大きな自信にも繋がります。

一方で裏方としても充実した時間を過ごしました。当たり前ですが、ライブは演者だけでは成り立ちません。様々な役割のスタッフの働きによって、円滑にライブを進行することができるのです。

特に私は音響を頻繁に務めていたのですが、笑いにとって間は命です。最も笑いが最大化するであろうベストなタイミングで音を流さなければいけません。この繊細な作業を全身全霊で行って無事ライブを成功させられた時は充実感でいっぱいになりました。

大学お笑いサークルの輪が広がることを願って

アメトーーク以外でも、大学お笑いについて取り上げられる機会が増えてきています。それは全て卒業後も努力を続け、結果を残してきた多くの学生芸人さんがいたからです。今だにワクワクさせ続けてくれる彼らの存在に感謝したいと思います。

これからも大学お笑い界が盛り上がっていくことを心から願っております。

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