国際基督教大学(ICU)はなぜ人気なのか?OGが考察

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画像:Nyao148 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=95912606による

みんなの大学情報の2023年度版の大学偏差値ランキングで見事1位に輝いた国際基督教大学(ICU)。

正直これまで知名度が高いとは言えなかったこの大学が、なぜここまで偏差値が高い人気校になったのでしょうか?

ICUがなぜ人気かを不思議に思う声があることを聞きつけたので、大学OGである著者がその理由を考察しました。

国際基督教大学(ICU)とは

国際基督教大学、通称ICUは、1949年に日米のキリスト教指導者たちによって創立された私立大学です。

キリスト教がベースにあるため、敷地内にチャペルがあったり、「キリスト教概論」が全学生の必須教養科目になっているという特徴があります。

また国際性の実現にも力を入れており、充実した英語カリキュラムや9月入学制度が存在します。

毎年700名ほどしか入学しないため、世間における認知度はまだまだ低い状況ですが、それでも年々ICUに対する注目は高まっているようです。

なぜICUは人気が高まっているのか?その理由を考察していきます。

国際基督教大学(ICU)が人気の理由

OGである筆者が考えるICUが人気の理由は次の3点です。

国際基督教大学(ICU)が人気の理由
  • 突出した国際性
  • 高い人権意識
  • リベラルアーツ教育

順番に解説していきます。

突出した国際性

ICUは非常に国際性が高い大学です。

留学プログラムが充実しており、2020年度は全学生のうち半数以上が卒業までに何かしらの留学を経験しています。

また9月入学制度があるので海外の高校から進学してくる学生も多くいます。

逆に4月入学生はELAと呼ばれる英語学習プログラムにより、大学1年生の1年間はほぼ英語漬けの生活となります。

授業はすべて英語で行われます。教科書も英語、ディスカッションも英語、とにかく日本語の出番はありません。

とーるきん
とーるきん

初期の頃は出された課題がなにかすら分からずセクションメイト(クラスメイト)に聞いていました。。

ELA以外の通常の授業もJ開講(日本語での授業)とE開講(英語での授業)に分かれており、全体を通して「英語学ぶ」のではなく「英語学ぶ」意識が徹底されているように感じました。

日本は少子高齢化により急激に人口が減っていっている国です。

英語が使いこなせるグローバル人材のニーズは今後ますます増えていくことでしょう。

英語を使いこなして国内で、はたまた日本を飛び出して世界で活躍する人材になりたいと願う学生さんたちから、ICUは選ばれているのではないでしょうか。

高い人権意識

ICUは実はとても高い人権意識が学生や教授たちの間で浸透しています。

なぜそのように言えるのか?

まず大きな特徴として、すべての学生は入学式で「世界人権宣言」の原則に則った大学生活を送ることを誓う誓約書に署名することになっています。

▼2022年からは、入学式で世界人権宣言の本が配られるようになったようです、羨ましい…。

編集: , 翻訳:国際基督教大学, 翻訳:遠藤 ゆかり
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またICUは多様性をとても重んじています。

一つ目の「突出した国際性」でも挙げたとおり、グローバルな大学なので海外にルーツを持つ学生も多く、まず人種の多様性があります。

また経済学や政治学といった学問の並びの中に「ジェンダー・セクシュアリティ研究」が一つの専攻として存在しています。

昨今ようやく社会で認知されてきたLGBTQや、男女不平等の問題について、ICUではかなり前から取り組んできたことがわかります。

実際2020年には学内に「オールジェンダートイレ」が設置されました。

トイレに“男女”の区別がなくなったら?国際基督教大学にできた「オールジェンダートイレ」を使ってわかったこと
寮にダイバーシティ・フロアを設置したり、健康診断にオールジェンダーの時間を設けたりと、すべての学生の過ごしやすさを目指す国際基督教大学(ICU)。「オールジェンダートイレ」の導入にはどんな反応があったのか、設置に携わった加藤恵津子教授に聞きました。

性の多様性に配慮した取り組みがなされているのは、ジェンダー・セクシュアリティに学問として早くから取り組んできたICUらしいなと感じます。

多様性は人権を考える上で外せない要素です。

いわゆる “普通の人” として生きることを強いられる社会に生きづらさを感じてきた学生たちにとって、ICUはありのままの自分を肯定してもらえる大学として強く惹かれるのではないでしょうか。

リベラルアーツ教育

ICUはリベラルアーツ教育を掲げています。

2014年、ICUは、世界のリベラルアーツ大学による連携組織「グローバルリベラルアーツ·アライアンス」の国内唯一の加盟大学となりました。世界に認められた日本でただ1校のリベラルアーツ大学、それがICUなのです。

ACADEMICS ICUの学び

リベラルアーツ教育の大きな特徴が、幅広い分野の学問を学ぶことができるということです。

学生は全員教養学部アーツサイエンス学科に所属します。

2年次の終わりまでに専攻(メジャー)を決定し、決められた単位を修得する必要がありますが、それ以外はすべての分野の授業の中から興味のあるものを選び受講することができます。

筆者は経営学メジャーでしたが、それ以外に経済学、心理学、教育学、メディア・コミュニケーション・文化などの授業も受講していました。

学問は本来それ単体で完結することはありません。学問同士が密接に絡み合い、相互作用を及ぼすことでお互い発展していくものです。

一つの分野だけを極めるのはそれはそれでメリットはあるのでしょうが、この複雑な時代において多様な分野の授業を受講し多角的に物事を捉える視点を鍛えられたことは、とてもためになる経験だったと筆者は感じています。

またリベラルアーツ教育の一環として、クリティカル・シンキングの考え方も徹底して教え込まれます。

クリティカル・シンキングとは、与えられた情報を安易に鵜呑みにせず情報源をチェックすること、常識や思い込みに捉われず俯瞰した視点で考えること、多様な観点から議論を重ねある問題の解決策を導き出すこと、などのことを指します。

SNSが普及した現代、デマやフェイクニュースが社会問題になってきましたが、まさにクリティカル・シンキングの必要性が明らかになったと言えるのではないでしょうか。

このように社会に出てからも役に立つ力を身につけられるICUは、日々激動の変化を遂げる現代においてより求められる存在になってきたと言えるかと思います。

国際基督教大学(ICU)が人気なのは、他の大学にはない特徴がたくさんあるから

上記に挙げた3点はどれも他の大学とは異なったとてもユニークな特徴です。

これらを体験したかったら、他のどの大学でもなくICUに通わねばなりません。

現代を生きる上で大切なことをたくさん学べる場所、それがICUです。

もし少しでも興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ入学を目指して今から行動を起こしてみてください!

編集:教学社編集部
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