学生の本分は勉強とはよく言いますが、せっかく勉強するなら学年1位を目指したいですよね。
今回は定期テストで学年1位になる重要性とそのための方法を、元高校主席である筆者が詳細に伝授します。
なぜ定期テストで学年1位になることが重要なのか
本題に入る前に、そもそもなぜ定期テストで1位になることが必要なのでしょうか。
高い目標を掲げることなく、自分のペースで勉強していてはいけないのでしょうか。
もちろん勉強が極端に苦手な人が無理をして勉強で結果を出そうとするのはあまり得策ではないかもしれません。
けれど少しでも勉強が好きかもしれない、得意かもしれないと思うのであれば、ぜひ学年1位を目指してほしいと思います。
その理由は下記の3点です。
推薦がもらえる可能性がある
通っている高校によっては、大学への推薦枠を持っている場合があります。
推薦枠の中にはみんながこぞって受験するような人気校もありますが、そういう大学への推薦枠には限りがあり、当然争奪戦になります。
そんな時に学年1位を保持していれば、好きな学校を選びたい放題になります。
実際筆者はその方法で国際基督教大学(1名)の枠に入ることができました。
受験勉強は過酷ですよね。
その受験を回避するために推薦枠を狙って定期テストで好成績を目指すのは、一つの戦略として大いにありだというのが筆者の見解です。
就活で話せるネタができる
皆さんにはまだ遠い話かもしれませんが、就職活動がうまくいかず悩む場面は多かれ少なかれ誰もが経験するものです。
自分にはアピールできる実績なんてない…。そう感じる人が大半の中で、学生時代に勉強を頑張って学年1位になっていれば一歩抜きん出ることができます。
もちろん1位という実績そのものも素晴らしいですが、学年1位を目指す過程で身につけた、戦略を考える力、努力、継続力、向上心といったあらゆる要素が評価の対象になりえます。
なので例えば1位を目指したものの残念ながら2位に終わってしまった場合でも、その目標と努力の過程そのものを評価してもらえる可能性があるのです。
就活時にアピールできる実績は作っておくに越したことはないので、ぜひ勉強に興味がある人は意欲的に挑戦してみてください。
自己肯定感が上がる
最後に最も普遍的かつ重要度が高いのが、自己肯定感が上がるという点です。
何かを成し遂げる経験を学生時代にしている人はそこまで多くないと思います。
特に学生はまだまだ自由に動けない年齢のため、何かで突出しようと思っても難しいものがあります。
そんな中で定期テストで学年1位を取ることができれば、当然周りから一目置かれることになります。
さらには自分で目標を決めてそれを達成することができたことは大きな自信につながります。
大人になってからもあの時頑張れたんだからこれくらい余裕だと思う瞬間が幾度となくあります。
勉強で成果を上げることで、生涯にわたり大きく自己肯定感を上げることが出来るのです。
もちろん本当は勉強ができようができまいが、1人1人が大事な存在でありどんな時も自己肯定感が高い方が望ましいのですが、そうはいってもなかなか自分に自信を持つことができないという人こそ果敢に挑んでほしいと思います。
「定期テスト学年1位」の定義
定期テストで学年1位になることの重要性はわかりました。
では定期テストで学年1位になるとはどういう状態のことを指すのか、次はその定義を明確にしたいと思います。
もしかすると学校によって微妙に違いがあるかもしれませんが、筆者の通っていた中学高校では、全ての教科の総合平均点が高い人が1位という扱いでした。
厳密にいうと、筆者の学校は具体的な順位を出さない方針の学校だったため、総合平均点が90点以上の人数が1人(=自分だけ)という結果を確認することで自分が1位であることを確かめていました。
なのでこの記事では総合平均点をいかに高めるかという観点で書いていければと思います。
定期テストで学年1位になるための方法
定期テストで学年1位になるための方法は次の5点です。
順番に解説していきます。
定期テストで学年1位を取ると決意する
まず何よりも大切なのが、「自分は定期テストで学年1位を取るんだ」と決意することです。
何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、実はこの当たり前のことができていない人がとても多いのです。
どういうことかというと、定期テストで学年1位を取れたらすごいけど、簡単にできることじゃないし、もし本気で目指してダメだった時に恥ずかしいから、取れたらラッキーくらいに思っておこう、という考え方をしているということです。
要するに自分に「まぁ俺(私)本気じゃなかったし」という言い訳の余地を残しているのです。
確かに大々的に目標をたてそれに向かって努力することは、失敗してしまう恐怖と隣り合わせです。
無意識に避けようとしてしまうのは人間のサガなのかもしれません。
けれども学年1位という目標と真正面から向き合っていない人が1位を取ることは至難の業だと筆者は考えています。
なぜなら自分以外の誰かが本気で学年1位を掲げて努力している時、勝利の女神はそちらに微笑むからです。
自分は定期テストで学年1位を取ると、今決意してしまいましょう。
さぁ、これであなたは後戻りできなくなりました。
全てを吸収する勢いで、記事の続きを読んでください。
授業に全集中し、わからない箇所は授業終わりに聞きに行く
定期テストは限られた時間との戦いです。
中間試験が終わったらすぐに期末試験がくるし、期末が終わればまたすぐに中間がきます。
1日に何科目も連続で試験を受けねばならず、それが何日間も連続で続きます。
これはどういうことかというと、どれだけ努力しても試験前に「充分勉強できた」と感じる瞬間は訪れないということです。
あーもっとあそこを勉強しておきたかった。時間がなくて○○まで手が回らなかった。。
多かれ少なかれ、このような後悔を抱えながら試験を受けることになります。
ということは、限られた時間内でいかに学習の精度を高めるかの勝負となるということです。
その攻略法として有効なのが、授業中に極力授業内容を自分のものにしてしまうという方法です。
皆さんは普段授業をどのような態度で聞いていますか?
ノートに落書きしたり、机の下でこっそりスマホをいじっていたりするのでしょうか。
もちろん授業続きで疲れて集中力が切れるのはよくわかります。
しかしこの毎回の授業で真剣に内容を頭にインプットしている人とそうではない人との間には、あっという間に取り返しのつかない差が生まれてしまうのもまた事実なのです。
もし授業を真面目に聞いていない場合、いざ試験勉強を始めようと思った時にちんぷんかんぷんでどこから手をつけていいかわからないという状態に陥ります。
時間をかけてようやく理解できるようになった頃には、テスト日が迫っていて他の教科が手付かずになってしまったという事態になりかねません。
それを防ぐためには、授業が終わった段階で全ての内容がクリアに理解できている状態にする必要があります。
そのために筆者がとっていた具体的な方法が、ズバリ先生の雑談中に仮眠をとり、授業が始まったら起きて全集中です。
学生はとにかく眠い生き物。筆者は常に眠気に襲われていたため、雑談中はここぞとばかりに昼寝をしていました。
その代わり実際の授業に入った瞬間にむくっと起き上がり、授業の内容には100%の集中力で臨むようにしていました。
集中して授業を聞いていると、どの項目で自分が躓いているかがはっきりわかります。
そのわからない箇所は授業が終わった瞬間に先生に聞きに行く、という決まりにしてしまうのです。
そうすればその日1日の授業を終え自宅に帰り、いざ試験勉強をしようと思った時に、スタートから理解できている内容の復習の時間とすることが可能になります。
ちんぷんかんぷんな状態から勉強を始めるのとどちらが効率がいいかは一目瞭然でしょう。
得意科目はほどほどに、苦手科目の底上げに注力する
限られた時間内で効率的に勉強をする上でもう一つ大切なこと、それは各教科への時間配分を戦略的に決めることです。
ここで冒頭の「定期テスト学年1位」の定義を思い出してみましょう。
そう、全ての教科の総合平均点が高い人でしたね。
全教科の総合平均点を高めるためには、当たり前ですが全ての教科で高得点を取る必要があります。
そこで重要なのが、どの教科が最も伸び代があるかを見極めることです。
例えば自分が得意な英語に時間を割いてもっと点数を伸ばすことを考えたとします。
普通に勉強すれば90点が取れるところを、英語に注力した結果98点取ることができました。この時の点数の伸びは8点です。
今度は逆に苦手な日本史に時間を割いた場合を考えてみます。
普通に勉強すれば70点が取れるところを、日本史に注力した結果90点にまで点数を引き上げることができました。この時の点数の伸びは20点です。
得意科目の英語は8点、苦手な日本史は20点の点数アップとなりました。
これはあくまで一例なのでもちろん毎回この通りの伸びとはなりませんが、苦手科目の方が伸び率が高くなるのは間違いありません。
なぜならどの教科も100点という上限があり、得意科目は初めから100点に近い点数が取れているので、向上の余地があまり残されていないんですね。
その点苦手科目であれば100点との乖離が大きいところからスタートするので、獲得できる点数を大幅に上げやすいのです。
もっというと1教科でも点数が低い科目があると、その科目が足を引っ張って総合平均点があっという間に低くなります。
それを防ぐ意味でも、得意科目には最小限の労力、苦手科目には最大限の労力をかけて学習をすることが重要になります。
睡眠時間を死守し、少しの隙間時間も勉強にあてる
睡眠の大切さをどれだけ強調してもしすぎることはありません。
それだけ睡眠にはありとあらゆる効果があります。
その中には勉強に関するものももちろん存在します。
例えば、人間は睡眠により脳の疲労を回復することができます。
また脳自体の発達のためにも睡眠が欠かせません。育ち盛りの皆さんの脳は、日々の睡眠を通して成長を続けているのです。
そして最後にとても重要なのが、睡眠中に脳の中の情報が整理され、記憶として定着するという事実です。
テストは暗記すべきことがとても多いですが、ただ闇雲に時間をかけるのではなく、しっかりと毎日の睡眠をとることで初めて記憶として定着させることができるのです。
テスト勉強は常に時間が足りないので、ついつい睡眠時間を削ってしまいそうになりますが、これは上記で説明した通り悪手ですので避けましょう。
オリエンタルラジオの中田さんは学生時代、左右の目に交互に眼帯をつけて一生起きていようとして失敗、入院したそうです。。。
さて、睡眠時間を削ってはいけないことが分かりましたが、ではどのようにして勉強時間を確保すればいいのでしょうか?
その答えはズバリ、隙間時間の活用です。
1日の中でまとまった時間を取ることは難しくても、5分単位の細々とした隙間時間ならいくらでも見つかります。
その5分の隙間時間でコツコツ勉強をしている人とそうでない人では、試験日時点での蓄積が全く異なります。
では隙間時間とはどんな時間か?
例えば通学に公共交通機関を利用している人であれば、毎日の登下校中に勉強することができます。
授業と授業の合間の休み時間にさっと前の授業の復習をすることもできます。
家の中では、お風呂やトイレに参考書を持ち込むことができるでしょう。
このようにちょっとした空き時間を無駄にすることなく有効活用する意識を持っていれば、勉強時間を確保することはそこまで難しくないのです。
事実筆者は部活動をほぼ皆勤でこなしながら学年1位を維持していました。
部活が忙しく心が折れそうな時期もありましたが、何が何でも1位をキープするぞという執念で必死に時間を捻出しました。
皆さんも睡眠を大事にしつつ、それ以外のところで勉強時間を確保できるように工夫を凝らしてみてください。
試験に全力で挑み、試験結果の反省をする
できる準備は全て行い、いよいよ試験当日を迎えました。
この記事を読んでくれている熱心な方に言うのは釈迦に説法ですが、試験には全力で挑みましょう。
それはどういうことかと言うと、試験終了のその瞬間まで気を抜かず、1点でも高い点数を取ることを目指すということです。
最後の瞬間まで諦めないというのは一見ただの根性論に見えると思うのですが、筆者はこれまで何度もラスト数秒で答えを導き出して点数を稼いだことがあります。
見直しをすることで思わぬケアレスミスに気づけることも少なくありません。
早めに問題を解き終わるとそのテストはもう終わりと気が抜けてしまいがちですが、試験中は時間をフルに活かす心持ちで最後までペンを握りしめていてほしいです。
ラスト1秒まで戦い抜いた後は、結果が返ってくるまでドキドキの日を過ごしましょう。
そしていざテスト返却の日。
結果に一喜一憂したくなる気持ちはわかりますが、絶対にやっていただきたいのが間違えた問題の見直し・反省です。
なんで?もうそのテストは終わったんだから見直ししても意味ないじゃんと思われるかもしれませんが、間違えた問題というのは情報の宝庫です。
自分がなぜその問題をミスしてしまったのか。自分はどのような問題をミスしてしまいがちなのか。今後の学習の際に同じようなミスをしないようにする工夫はできるのか。などなど…。
間違えた問題を丁寧に見直すことで、次回の定期テストにパワーアップした状態で臨むことができるのです。
いわば定期テストのPDCAを回すといったところでしょうか。
結果が出た後はそれを分析し、次回のテストでさらにいい戦略を取れるようにしましょう。
定期テストで学年1位になりあなたの力を証明しよう!
定期テストで学年1位になることの重要性とその方法を解説してきました。
実体験を持ってしても、学年1位になる恩恵は計り知れません。
ぜひ皆さんにも目指してもらいたいと思います。
その頑張りがあなたの人生の糧になります!ではまた!
コメント